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AKAGIYAMA TARO NO SEKAI — 個人誌

赤城山太郎の世界

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趣味、全方位。
FIRE · 旅 · 旧車 · 投資 · 酒 · 釣 · 温泉
章 02 · FIRE生活記 · 読了 2分 · 2020.11.01

高崎線にて

高崎線にて

高崎線の車内。退職まであと何日かを数えながら通勤電車に揺られている。

毎朝同じ時間に家を出て、同じ席に座り、同じ景色を眺める。20年以上繰り返してきたルーティンだ。最初の頃はその繰り返しが安定だと思っていた。毎月決まった給料が振り込まれ、仲間と仕事をして、少しずつキャリアを積んでいく。それが「まともな大人の生活」だと信じていたし、特に疑問も持っていなかった。

でも最近は「これがあと何回続くのか」と指折り数えるようになった。サラリーマン生活の終わりが見えてくると、通勤電車の景色も少し違って見えてくる。いつも見飽きていた景色が、「あとこの景色を何度見るのだろう」という感慨を帯びてくる。不思議なものだ。

窓の外には田んぼが広がり、遠くに山が見える。関東平野らしいのどかな風景だ。FIREしたら昼間にこの風景の中をバイクで走れるんだ、と思うと自然と口元が緩む。高崎線の窓から見える風景は、バイクのシートから見るとまた全然違う顔を見せてくれる。

今まで何度もバイクでこのあたりを走ってきた。会社の休日、有給を取った平日、連休前の朝早く。でもそのたびに「明日は仕事か」「この旅行はあと何日で終わる」というカウントダウンが頭のどこかにあった。自由に走っているようで、どこかに鎖が付いていた。

退職後はその鎖がなくなる。「明日も仕事か」という気持ちなしに、ただ走るだけのために走れる。それが本当の意味での自由だと思っている。

通勤電車の中で、最近はよく旅の計画を考える。退職後に行きたい場所のリストを手帳に書き出している。まだ行けていない道の駅、一度は走ってみたい峠道、泊まってみたいライダーズイン……リストはどんどん長くなっていく。

隣に座っているサラリーマンは疲れた顔でスマホをスクロールしている。向かいのおじさんは目を閉じてうとうとしている。みんなそれぞれの事情で毎朝この電車に乗っている。自分もそのひとりだったし、これが悪いことだとも思わない。でも自分はもうすぐここを卒業する。

もう少しだ。あと数日で、この電車に乗ることがなくなる。その日が楽しみで楽しみで、今日も時計を何度も確認してしまった。

📝 この記事のポイント

  • FIRE後は自己管理が重要な日課に
  • 毎日の支出把握が長期的な資産維持につながる
  • 50代のFIREは健康管理も欠かせない
赤城山太郎
赤城山太郎
1972年、埼玉生まれの団塊ジュニア。群馬・赤城山の麓在住。 大手ハウスメーカー営業26年(店長8年・引渡250棟)を経て、2023年に五十でFIRE。 現在は不動産賃貸業(アパート12棟70戸)と古物商を営みながら、週末は大井フリマでレコード屋。 旧車・バイク・釣り・酒、興味の赴くままに。FP1級/宅建士/賃貸不動産経営管理士。
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